さるのひとりごと
静里校|2017年1月18日
みなさん,こんばんは◎
センター試験も終わり,公立高校入試まであと50日となりました。
そんな今日のブログは1冊の本の紹介です。
松谷みよ子さんの「さるのひとりごと」という絵本です。
恥ずかしながら,2015年に亡くなってから私は彼女の存在を知りました。
実際には名前は知らなくても,
「いないいないばあ」や「ちいさいももちゃん」は有名なので
読んだことのある人もいるかもしれません。
亡くなったときに松谷さんに関する記事が新聞に載りました。
そのときに,紹介されていたのが「さるのひとりごと」です。
このお話は,一匹のサルが群れを離れて海を見に行くところから始まります。
浜辺で「海はええなあ」とさるが独り言を言ったら、「う ん」と相づちを打つやつがいる。
見れば小さなカニがいる。「なぜ勝手に返事した?」イライラしたサルは、 びしゃんとカニをつぶしてしまう。
ところがカニの声が聞こえなくなるとサルは途端に寂しくなり、
つぶれた カニを丸めて団子をつくり、座らせる。
「海はええなあ」サルが言うと,カニ団子は「うん」と言う。
サルはその声がうれしくて、 何度もそのやりとりを繰り返す…
中高生のとき,お母さんにイライラして「うるせえ」と言ってしまった経験はありませんか。
私はあります。笑
うるさいのに,でも言われなくなると寂しくなりますよね。
なくなって気付く大切なもの。こんなにも人に支えられていたということ。
受験という多くの人に支えられている今だからこそ,
勉強の息抜きに読んでもらいたい1冊の絵本です。
カニ団子はいつまで経ってもカニには戻りません。
支えてくれる周りの人に感謝をしながら1日1日を大切に過ごしていきたいですね。
静里 渡辺