思い出ぽろぽろ⑤ 井上先生
未分類|2018年5月26日
こんにちは、井上です。軽いSNSアレルギー持ちなので、未だブログを書くことに緊張しています。歳を重ねると価値観が凝り固まってしまい、視野が狭くなり、新しいことに挑戦することが難しくなってきますね。
さて、今回は印象に残っている生徒ということで、私の凝り固まった価値観にハンマーで思いっきりたたいた様な深い衝撃を与えてくれた生徒の話を書きたいと思います。
中1から中3の時に数学を担当させてもらったK君。地元のクラブで活躍していた生徒で、毎回スポーツマンらしくジャージを着て塾にくるのですが、いつも上下が違うメーカーでバラバラなんです。これは、私の価値観には当てはまらない状況です。理由を聞くと、「手に取ったもの順に来ているだけです。」とのこと。
iPhoneなどを開発したジョブズが選択する時間を惜しんで黒のタートルネックセーターだけを何着も着まわしたのは有名な話ですが、K君も同じ境地に達しています。時にしっくりくる組み合わせもあり、多様性という意味では凌駕しているかもしれません。
私もフットサル等やるのですが、上下、靴、靴下まで同じメーカーで揃っていないと気になってしまいプレーに集中できない始末。本質からそれてしまっていますね。
塾は勉強する所で、受験勉強のために無駄な時間は必要ないとするK君は間違いなく本質をとらえていました。
また彼は受験直前にインフルエンザになり数日間学校・塾ともに休むことに。復帰した日に「大変だったな」と声をかけたところ「いえ先生、一日寝て直し、残りはひたすら勉強していました。むしろより多くの勉強時間を確保できたのでラッキーでした」と言ってのけました。転んでもただでは起きないメンタル。少数派ではありますが、間違いなく彼は大物でした。
岐阜駅前校 非常勤講師 井上