狐の嫁入り
鵜沼校|2023年5月15日
今日の夕方。
突然の雷で雨が降り始め、校舎内ですごい音がしていました。
その時ふと
「なぜ、天気雨が”狐の嫁入り”と呼ばれるのか」
について気になってしまい、せっかくだから少し調べてこの場で綴っておきます。
(一つの出来事で要らぬ他事が出てくるのは、どうやら私の癖のようです…^^;)
古来から、狐には妖怪のような不思議な力があると考えられていました。
「妖狐」という存在が古典文学で登場する作品もあるようで、昔の人々は、狐から何か不思議な魅力を感じていたのかもしれません。
そして、
「本来あり得ない出来事=きつねによって化かされた出来事」
という流れになったそうです。
「化かす」のであれば、猫でも狸でも問題はないのに、なぜか狐なんですね。
そして、ここで面白いのは、全国各地で「天気雨には狐が出てくる」ということです。
天気雨に関する逸話も全国各地で様々なものがあり、
「実際に天気雨のときに狐が嫁入りしていた」説
「山の上を行く狐の行列を人目につかせないようにするため、狐が雨を降らせた」説
「おめでたい日にも関わらず、涙をこぼす嫁がいた」説
「晴れの日に滾々(こんこん)と雨が降る。”コンコン”と…=狐の鳴き声からくるダジャレ」説
…など、多岐に及びます。
海外に目を向けてみると、天気雨で登場する動物が、韓国は「虎」、ブルガリアの一部地域では「熊」、アフリカでは「猿」など、多様な動物が登場しています。
加えて「結婚する」というのはどの国も共通していて、この点もなかなか面白い結果でした。
余談ですが、海外の方の感覚で「天気雨の時に結婚する=変わっている」という認識があり、地域によっては悪魔の結婚とも言われている所があるそうです。
今回調べてみて、自分の出会った言葉の由来を探るのもまた、勉強の醍醐味だなって感じました。
隙間時間で調べた雑学が、自分の人生にとって面白いヒントが隠れているかもしれませんね!
鵜沼校 Seino